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2006.02.18

再び、試される大地。

東京新聞2月17日の記事をクリップ。

「道州制 利点と問題点」を読んで、積極派と慎重派の2人の意見をみて、ちょっと考えたことをメモ。
積極派は昇秀樹・名城大教授。自治省OB。主な意見はこんなもの。

 ——具体的なメリットは。
 「九州のある県は香港に事務所を構え、中国全土を対象に県への観光や投資を呼びかけている。だが、中国人はその県を知らない。魅力を感じてもらえるのは、せいぜい『九州』という地域だ」
 「グローバル経済の中で地域が生き残る手段は『九州』なり『中部』という州単位でアピールして、世界からお金を取ってくること。人口減少も進む中、道州制は地方分権の話だけではなく、日本の浮沈の問題だ」
 ——行革への影響は。
 「国と地方の役割分担と財源配分を見直し、市町村は福祉や教育といった対人サービス、州は産業振興や治山・治水、環境管理といった広域的課題などに特化する。つまり、内政は地方で完結させる。今は国から補助金が出て、国の出先機関、県、市町村がそれぞれ職員を張り付かせている。これがなくなれば、ものすごい行革になる」

 一般論としては十分わかるが、ちょっと例えがピント外れだ。僕の意見は、国と道州のミニマムな役割(ただし財政的裏付けが前提)を決めるだけで十分かなと思う。
 ていうか広域的な課題といったってその地域地域で違うから道州は、合併や広域連合で大きくなった分、市町村に大幅に権限委譲して(選別はちゃんとやってね)、その地方地方ごとの戦略ビジョンを達成することだけで、あとはミニマムでいい。
 市町村も小さくたってガンパルとこはガンバルし、大きくたってダメなところはダメということがどうやらはっきりしてきたようだから、競争原理を限定的に取り入れていいと思う。
 たとえば、国の優秀な官僚は道州に異動して大きくなった市町村には都道府県のこれまた優秀な地方官僚が異動して、地元の現場と一緒に地域のために働くことにしたっていいと思う。まぁこの際、公務員減らしはおいておく。

 ダメなのは全国一律的に制度を適用しようとするところ。
 あれだけ行革も半ばで失敗してまだ懲りないか?

それで慎重派の新藤宗幸・千葉大教授の意見はというと・・・。

 ——地制調の答申案をどう見る。
 「なぜ今、道州制なのかという議論が詰められてないから、区域例ばかりに関心が集まってしまう。区域の線引きは、国の出先機関や県民感情が絡み、かなり難しい。また、東京(都または二十三区を独立州とするかの)問題を真正面から考えてない。東京都を含めた場合の『南関東州』は人口が約三千万人。これが自治体といえるのか。住民のコントロールは到底及ばない

 この人莫迦か。基礎自治体である市町村があるだろう。それに東京はどうだって(失礼)いいのさ。自分でなんとかかんとか食えるんだもん。

 

「問題点は区域だけではない。税財政制度をどうするかの議論も不足している。地方に権限と税財源を下ろすと道州間の格差が生じるが、道州間で調整を行うのかどうかの答えもない。制度設計が不十分すぎる」

 悪しき結果平等を断絶しようとしているから道州制じゃないのか。
 それに地域間格差は全総のときから脈々と続いていて、もう神学的な論争の域に入ってると思うけど。制度設計が不十分というが、所詮事件は会議室で起きているんじゃなくて、それを実験するために特区があるのを忘れているらしい。

 

——道州制は地方分権を進めるのではないか。
 「環境や河川管理など個別課題に対応する都道府県による広域連合の実績は全国的に乏しい。その実績を踏んだ上での府県合併、その先の道州制はあってもいいが、全国一律にやるべきではない。中身を伴わずに道州制に移行しても失敗する」

 だから、試される大地に任してくれっての。

 ——政府、自民党は実現に前向きだ。  「政府・与党は、分権型の地方政府を確立するという発想なのかどうか。『分権』という言葉の裏に『国財政の負担を軽くしたい』という本音が見え見えだ。自治のために財政があるのであり、国の負担を地方に押しつける道州制であってはいけない。今のままでは、財務省が喜ぶだけだ」
   この人莫迦か(2)。国と地方が借金を押し付けあっているように見えるのだろうか。  この人ひよっとしてマル経?

そんなことよりファスト風土化が個人的には気になり出した。こっちは今度気が向いたら書く。


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