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2005.08.23

厚労省は罪深い。

リンク: NIKKEI NET:主要ニュース.

今年、初の人口減の可能性・予測より2年早く

 全国の市区町村に提出される死亡届や出生届に基づく今年上半期(1—6月)の赤ちゃんの出生数が、死亡者数を下回り、半年間で人口が3万1034人減ったことが23日、厚生労働省の人口動態統計(速報値)で分かった。下半期もこの傾向が続けば人口が初めて減少に転じる。政府の予測より2年早く「人口減少時代」に突入し、年金などの社会保障制度に影響を与えそうだ。

 厚労省統計情報部は「上半期の人口が減少するのは初めて。下半期は例年出生数が回復するが、1年間で人口が自然減になる可能性は否定できない」と話している。 (16:00)

 国立社会保障・人口問題研究所(旧人口問題研究所)は、日本全国の将来人口を予測する唯一のエージェンシーである。
 合計特殊出生率は、1989年に急激に下がったいわゆる「1.57ショック」が有名であるが、将来人口を左右する基礎的な数値である。
 手元の「日本の将来推計人口・平成9年1月推計」によると、目標になるコーホートが、1995年現在で15才の1980年生まれのコーホートである。

 コーホート合計特殊出生率=(1-生涯未婚率)×夫婦完結出生児数×離死別効果係数

 ここで、一番鍵になる数値が、平均初婚年齢と生涯未婚率だ。
 報告書では、1980年生まれのコーホートの平均初婚年齢は27.4才、生涯未婚率は13.8%だ。
 この2つの数値には、不確定要素が大きいと認めた上で、中位、高位、低位の3つの数値を出している。
 低位の設定で、こういう仮定をしているとは、知らなかった。
 引用する。

 現在わが国の社会経済的属性集団の中で平均初婚年齢がもっとも高い集団である東京都の大学卒以上(短大と四年生大学卒業の女子)の女子人口に着目し、(中略)それによって得られる平均初婚年齢は28.9才、生涯未婚率は17.9%である。

 僕の感想としては、「平均初婚年齢がもっとも高い集団である東京都の大学卒以上(短大と四年生大学卒業の女子)」は、正確でない、もしくはウソである。

 あらゆる社会経済的属性集団をホントに調べたのか。平均というのは算術平均か。女の子の結婚・未婚が正規分布しているようには思えない。
 でなければ、こうも何度も推計がはずれるわけがない。研究者には悪いが予算を増やしてもらって合計特殊出生率推計の考え方をもう一度見なおすことを勧めたい。

 例えば、地域別で比較するソースがないのではっきりしたことは言えないが、「社会経済的属性集団」として我が北海道は中央に比べ、教育費が安いが出生率は全国平均より低い例もある。

 合計特殊出生率は、日本の社会保障財政を決める、もっとも基礎的な数値だから、慎重の上に慎重を重ねて推計してほしい。以上。主張終わり。

参考:社会実情データ図録

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コメント

平均寿命の出し方は、もっとすごいんですよ!!
詳しくは、そのうちメールで資料送りますね。

投稿: けんたろ~ | 2005.08.24 00:39

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受信: 2005.08.23 21:28

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