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2005.07.26

道路公団談合事件に思う。

リンク: MSN-Mainichi INTERACTIVE 話題.

 日本道路公団(JH)副総裁、内田道雄容疑者(60)の逮捕に発展した鋼鉄製橋梁(きょうりょう)建設工事を巡る談合事件は、公団内部に巣くう技術系職員の「ギルド」組織の存在を、まざまざと見せつけた。その頂点に立つのが内田副総裁。技術系職員の天下りに直接関与し、受注調整システムを作り上げていた。過去には、技師長ら副総裁以外の技術系理事が、直接談合を主導していた時代もあり、連綿と続いてきた暗部が暴かれようとしている。【小林直、佐藤敬一】

 久々のヒール内田氏の登場でもっと盛り上がるかなと思ってたら、あっさり逮捕されてしまった。
 道路関係4公団民営化推進委員の猪瀬直樹と内田氏のバトルはTV的には格好のネタだったのに。

5月24日の同委員会の席上、猪瀬氏が「公団のOB会であるかずら会について知っているか」とたずねたところ「新聞紙上で初めて知った」と内田氏は答え、「知らないわけはない」と猪瀬氏が問いつめると、「時間がないのでこれで失礼します。」と“逃亡”した。

 内田副総裁は6日、同委員会の委員懇談会への出席を拒否している問題で記者会見し、橋梁(きょうりょう)メーカーに天下りした公団OBの団体について「報道されるまで知らなかった」と改めて強調した。懇談会で、そのことに疑問を呈した猪瀬直樹委員に対して「公然とウソつき呼ばわりされた。名誉を回復するために誠実な対応を求める」と反論した。

 逮捕直前の事の顛末は確かこうだった。内田氏は東大工学部出で道路公団の技術畑のエリート街道を順調に駆け上がってきたのに。技術屋は事務屋に比べて、コミュニケーションつうか公式答弁がヘタだね。逮捕された今になったら、そんなことはどうでもいいけどね。

 東京地検は技術屋のトップを捕まえたので、こと詳細に談合事件の全貌をつかめるんじゃないかなぁと思う。道路公団幹部とかずら会だかの人脈で予定価格を事前に知っていたとか、その首謀者は公団側が誰で、民間側が誰でとか、それで内田氏が知っていること全部しゃべったら捜査協力をしたということで執行猶予付きの判決がでて、ほとぼり醒めたらどっかの会社に顧問として雇われたりするのがこれまでのふつうな顛末。

 逮捕の理由がどっかの鋼鉄橋梁工事で、3社を指名する予定が内田氏の差し金で5社になり、トータルの工事費が5,000万円増えたという公団に対する背任行為であったというのが珍しいところかな。まさに国民の道路公団に対する不信感を助長(決して悪い意味でつかっているのではない)する逮捕劇だった。

 あとは、政治家の口利きがあったかどうかだが、ある(ドー考えてもなかったとは思わない)とすれば与党。抵抗勢力から出たら小泉内閣を利することになる。

 経団連の奥田会長が天下り容認発言をしたようだが正直というかなんというか。言うまでもないことだけど天下りは建設業だけに限ったことではない。銀行の財務省、マスコミの総務省、パチンコ屋の警察などそれなりの理由で天下りを受けている。
 
 それを急に全部なくすなんて不可能だ。問題は工業化社会から情報化社会に移行し、例えば行政の情報公開がずっと進み官製企業が競争力を失い、既得権益層にうまみを提供できなくなったら自然に天下りは減る。すでに建設業は天下りを昔ほどありがたがっていない。

 役所において外部委託が常態になって久しいが今の役所の技術屋は昔のそれと比べたら技術レベルは雲泥の差と聞く。本来役所がやる積算(工事費を決定する計算)もこっそり外部委託しているのが全部じゃないが相当だ。事務量が膨大だからとか工事ノウハウが民間にあるからという理由で積算も形骸化している。道路公団についてはどうか知らないが少なくとも予定価格は役所だけが知っているというのは遠い過去の話だ。だから談合が疑われる理由に予定価格の100%近かったからというのは不十分ということになる。当然、国民が結果的に高い買い物を強いられているというのは、今はちょっと違う気がする。

 話は多少変わる&いつものネタで恐縮だが、2004年規制改革要望書では「競争政策」の概要でこう書いている。

· 競争の促進:最も競争的な方法で民営化を進める方法について公取委の意見を強く求め、それらが反競争的行為に従事しないことを保証するために、公取委が民営化の過程にある機関を監視することを保証する。分野の改革を検討している検討委員会における公取委の積極的参加を求め、公取委に規制改革・民間開放推進会議の活動を援助させる。

 米国は道路公団の談合体質を詳細に知っていてこれを書いたのではないか。

 最近でこそマスコミで主に郵政民営化にからんで『「規制改革要望書」に書いてあるとおりだ、米国の言いなりではないか』と民営化反対議員の材料に使われているがまったくもって彼らの言うことには説得力がない。要望書の項目の善し悪しはともかく、米国は実に日本の政策を研究している。すくなくとも政治家は米国の目を意識しないと全然だめである。

 話はまたまた変わるけれども我が札幌の札樽バイパス(札幌新道にある高速道路)には、いくつも橋が架かっている。コンクリート・メタルで統一感がほとんどない。実は出来たときから何でこうも橋のデザイン・材質もバラバラなのかと不思議だったんだけれども、なんだそうだったのかと妙に納得した。

参考にしたブログ
だらだらりん
もじもじスケッチ
Richstyles!
海舌
天河夢想
Tokyo Webees
東京アウトローズ
横須賀の郊外でぐちをこぼす
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» ゼベットの本名は「恐怖」 [恵比寿法律新聞]
道路公団副総裁・内田容疑者 とぼけ通用せず逮捕(スポーツニッポン) 「内田容疑 [続きを読む]

受信: 2005.07.26 19:58

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社説 談合社会を変えるために(NIKKEI NET) 日本道路公団の鋼鉄製橋梁(きょうりょう)工事の入札を巡る談合事件で公団の現職副総裁が逮捕されるという事件がありました。 今日は談合問題について考えてみます。 そもそも談合って何?という人はココの説明がとてもわかりやすいです。 ... [続きを読む]

受信: 2005.07.27 00:44

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