しかし、みんなこぞって「マスコミ批評」やってる場合なのだろうか?
JR西日本福知山線の報道でも僕は著しく違和感を感じた。それはおおざっぱにいうと事件報道のスコープが運転手→速度違反→日勤教育→ボウリング大会と急速にワイドショー乗りに移っていくなかで、北川国交相の発言「新型ATSを設置しなければ営業再開はありえない」からわかるように、事故が起きてからそんなこというなら(それ自体は文句ない)、なぜジャーナリストやマスコミは監督官庁たる国土交通省の指導の経緯を洗い出さなかったのか、という点だ。
JR西日本がアーバン・ラインを中心に、それまで国鉄時代にローカル線しか走らせていなかった路線に、レールを高速運転対応にするなど基盤整備を怠り、民営化されて以降一挙に快速・急行を走らせて私鉄優位だった路線から乗降客のシェアを取り戻して黒字を稼ぎ出していたことを、国土交通省は知らないわけはないだろうと思うが。
話は突然変わるが、最近「北朝鮮核開発疑惑」で話題にも上らないが、安部晋三幹事長代理があんなに積極的だった北朝鮮への経済制裁はどうしたのという話だ。マスコミ的には終わったこととされているが。米国は日本が経済制裁をすることについて中韓ロと歩調あわせなきゃ効果を発揮できないといってるしもともと中韓は金のなる木だし、そんな気はさらさらないとくりゃ、安部晋三幹事長代理は何のために言っていたかということだ。
たしか世論調査も経済制裁に賛成という人が多かったから国内向けのパフォーマンスを意識してまんまと成功したのは明白。その後は知らんけど。
その遠因は米国が在韓米軍を大幅に減少させたのに在日米軍はさほどでもないことからもわかるように憲法改正で自衛権を国際的にも明確にするまでの場つなぎのため、「今ここにある危機」を匂わせ、防衛費を世論の認める中で増額し、日米安保堅持という「幻想」をつなぎ止めるためと僕は読んでいる。
その流れに悲願の国連の拒否権付き常任理事国入りという大舞台がある。たいして報道を見ていないのに独断しすぎると言われそうだが。仮説は正しいか正しくないか、その点に鋭く切り込むジャーナリストやマスコミはいないものかいささか不満ではある。事を起こしてからじゃまずいからタイミングよく調査報道してくれなきゃ困る。
「日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日」「ヤクザ・リセッション」「泥棒国家の完成」で有名なフォーブスのベンジャミン・フルフォードだが、彼によれば、日本の真のジャーナリズムと言えるのが、(1)タブロイド紙(2)週刊誌・月刊誌で、最後に来るのがほとんど参考にならないクォリティペーパーだという。
僕たちはイラクのサマーワで活躍する自衛隊のことだって中国で起きた反日デモのことだって報道がなきゃ知るよしもない。ただ単に「知る」ということにどれほどの意味があるかもう一度考えることにしたい。
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