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2005.05.13

いろんな意味で安い買い物だ。

リンク: asahi.comより。

再生計画は、新日鉄の金融子会社がスペースワールドに有する債権を放棄して約330億円の債務超過を解消、資本金20億円を100%減資したうえで加森観光が約1千万円を出資して子会社化する。従業員約200人は継続雇用する。

 加森観光はルスツリゾートに始まり、実に20社強のホテル・ゴルフ場・リゾート施設をM&Aにより買収し、ときには不動産を持たずマネジメントだけに徹している、不況をものともしないおそるべき会社である。

 ルスツリゾートは1970年代には大和ルスツスキー場として人気を博してきたが、その後加森観光が買収し、確か1980年頃には遊園地を開業し、ホテルを加えリゾートとして生まれ変わった。

 その前後、札幌近郊には遊園地が数えるほどしかなく(札幌の中島遊園地、テイネオリンピア、三井グリーンランド)、当然、人口集積地の札幌圏から1時間半程度でいけるルスツリゾートは人気があった。その頃のもっぱら加森観光に関する話題が遊園地の遊具についてで、実は全国からせっせと中古品を集めてきてはルスツに並べるという徹底したコスト抑制手法だ。

 そんな加森観光も、いわずもがなバブル経済下の89年ごろ、ルスツリゾートへの戦略的投資が相次ぐ。Mt.Isoraのスキー場オープン(従来のスキーゲレンデと反対がわでゴンドラによって連絡していた)、ルスツタワーホテルのオープン、ジャンボ尾崎(だったかな?)監修によるゴルフ場のオープンなど。

 下のグラフを見て頂きたい。ちゃんと投資するたびに道外客を呼んでいる。バブルがはじけても依然入込は落ちていない。そんじょそこらの観光業者と加森観光の違いだ。でも確かコロラド州のアスペンのホテルを買収して早々と撤収した記憶があるが。あ、データは北海道庁の資料ね。昭和63年以前のデータが抜けているのは単に統計資料がなかったから。

rusutsu

運営先のリゾート・ホテル・バス会社から遊覧船はたまたベット産業まで・すごい!!!

  • 北海道

  • サホロリゾート(留寿都村)
    アルファリゾート・トマム(占冠村)
    テイネハイランド(札幌市)
    テイネオリンピア(札幌市)
    わんにゃんふれあいパーク(札幌市)
    アートホテルズ札幌(札幌市)
    北海道女子学生会館(札幌市)
    望羊中山・中山峠スキー場(喜茂別町)
    フォーレスト276(大滝村)
    支笏湖観光船(千歳市)
    山田温泉ホテル(倶知安町)
    国際観光バス
    ロイヤルシップ札幌ゴルフ倶楽部(厚田村)
    登別温泉ゴルフクラブ、登別温泉パークゴルフクラブ、のぼりべつクマ牧場、登別マリンパークニクス(登別市)
    天然豊浦温泉しおさい(豊浦町)
    函館よこつゴルフコース(函館市)
    函館横津岳スキー場(函館市)

  • 内地(笑)

  • アートホテルズ大森、アートホテルズ浜松町(東京都港区)
    姫路セントラルパーク(兵庫県姫路市)
    安比高原・安比高原ゴルフクラブ(岩手県安代町)
    盛岡グランドホテル、同アネックス(岩手県盛岡市)
    夏油高原スキー場(岩手県北上市)
    杉乃井ホテル(大分県別府市)
    裏磐梯猫魔ホテル(福島県北塩原村)
    ローンパインコアラサンクチュアリー(オーストラリアクィーンズランド州)

     ルスツリゾートのホテルはお世辞にも高級とはいえず本州客からクレームついたりしたこともあっただろう。これは北海道の観光業界の泣き所ではあるが、ローコスト経営に徹し、M&Aによりリゾートホテル経営の経験をがっちりつかみ、地域雇用まで確保し、おまけに本州の有名リゾートや温泉ホテルに進出した加森公人社長には、観光カリスマの称号が政府から与えられている。
    国交相のサイトより観光カリスマ(何のため?)の紹介より抜粋。

    ■加森氏の原点「のぼりべつクマ牧場」(北海道登別市)
     加森氏は、大学卒業後、父親の勝雄氏が第3セクター方式で創業した登別温泉ケーブル株式会社に入社した。登別は太平洋に面しているため、夏には霧が発生し、原生林や太平洋の眺望を売りにしている登別温泉ケーブル会社所有のロープウエイを利用する客が途絶えしまう。
     そのような天候にも利用客が見込めるように考え出したのが、ロープウエイ山頂に開業した「のぼりべつクマ牧場」である。
     このクマ牧場を日本一にすることを目指した加森氏は、クマに関することを徹底的に研究し、クマと一緒に暮らすとともに自ら出産や飼育の世話をした。さらにショーのためにクマに芸を教えようと悪戦苦闘もした。それにより、クマ牧場に年間25万人の来場者が訪れる観光の名所を新たに作り上げた。

     そこへ来て、今回の新日鉄スペースワールドの買収額。債務をチャラにするばかりか20億円を減資させて、1千万円で子会社化するなんてホント安い買い物だ。

    追記:M&Aな日々への投稿より
     確かにテーマパークはコンセプト自体がもう斜陽です。
    >加森は北海道地盤だけあって、スキーと静養目的リゾートを得意とする会社だ。
     ですが、M&Aを繰り返し、ほとんどは不動産を持たず安値で買収するのが得意で、徐々にノウハウをため込んでいると思われます。
     宇宙をテーマにしているのがテーマパークとしてはさらに??ですが、おそらく、実績を見て考えると、偉そうに構えるのではなく、地元客を中心に集客を狙う戦略ではないか、と思われます。
     近年特に落ち込みのはげしいスペースワールドですが、無理な入込目標をかかげず、地道にやっていけば勝算はあると読んでいます。
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