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2005.04.19

怖いがこれがある意味、真実だろう。

 例によって在日米国大使館のサイトを覗き、「ピッシング」という聞いたことがない言葉がでてきたのでググってみたら、トップにでてきたのが これ

 ↓わりとおぞましい。しかし、普段スーパーでパック済みで清潔な肉を送り届ける過程の一方の真実だ。

 ピッシングとは、失神させた牛の頭部にワイヤ状の器具を挿入して脳神経組織を破壊する作業。これをしないと、解体作業中に牛の脚が激しく動いて現場職員がけがをする危険があるという。

 
「ピッシング」という言葉が出てきたのは、米国が食品安全委員会がプリオン専門調査会の仮答申(2005年3月28日)に対して、パブリックコメントしたもの。以下、その部分の抜粋。

 BSE検査に加え、報告書はヒトに対するBSEリスクを軽減するための2つの決定的な対策について正しく強調している。ひとつは、特定危険部位 (SRM)の除去について、もうひとつは、と畜時におけるピッシングの廃止についてである。これらは、消費者に多重の保護を与える必須かつ科学的な防御壁である。

 つまりこういうことだ。

 BSE牛が市場に出回るリスク低減策=飼料(肉骨粉)規制×適切なBSEの検査×有効性のあるSRMの除去

 ピッシングは、式の「SRMの除去」に対する安全性を下げる。ピッシング時に牛の脳神経組織が破壊されたときに出る飛沫が肉に直接つくのをどうやって避けるのかに苦心しているようだが、いまいち心許ない。無理矢理ピッシングをやめれば、従業員のケガに対するリスクが高まる。

 こうして、ゼロリスク症候群がいきすぎると、現場へのリスク増大や社会的弱者を追いつめる例をひとつ増やす。ちなみに、プリオン専門委員会のアンケート調査によると全国161のと畜場においてわずか49の施設しかピッシングを中止していない。

 実は国内市場にも看過できないBSEリスクはまだ存在しているのであると感じたと同時に、アメリカは我が国の食肉業界の実態をよく調べていることに驚いた。背景にある全国でうごめく「食肉利権」まで当然ある程度は知っているだろう。
 ただ米国の食肉市場の実態は日本のマスコミでは、意図的かどうかわからないが、全然報道されないという非対称性が気になる。
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