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2005.04.13

ちょっと、労働問題を考えた。

今朝、偶然2つの新聞を読んでいて、ため息をつかざるを得なかった。
 一つは北海道新聞の規制緩和に泣く陸運業者の特集記事、もう一つは日本経済新聞(紙面)ニート論で有名な玄田有史の「経済教室」である。
 二つあっても何を論ずるでもなしにあくまで僕が感じた印象である。

 道新の記事の要点は、

  • 運輸業(トラック・タクシー)の参入規制緩和でますます経営環境は厳しさを増している。

  • トラック業界は荷主がダンピングを強要し、断れば明日から仕事自体は来なくなる。

  • あるトラックドライバーは、週1日休暇。1日あたりの労働時間は11時間を超える。

  • 別のドライバーは年収270万円で4人家族を養っている。

  • ある経営者はドライバーに雇用保険・労災保険のみを掛け、健康保険・厚生年金保険はかけない。それによって人件費を圧縮し、何とか経営をやりくりしている。

  • 大半のタクシー業界は完全歩合制を採用しはじめた。経営は簡単で要はタクシー台数を増やし、ガス代・車両代の経費の残りをドライバーに分配すればよい。
  •  一方、日経の玄田先生の気になった要点は、

  • 大多数の無業非就職希望者は高等教育を受けてない。つまり中卒あるいは高校中退である。

  • しかも無業者の若者が属する世帯は2002年の統計で、 それ以前と比べて世帯年収300万円以下の割合が一貫して高い。

  • ニートは英国発祥の言葉だが、日本でも学歴・世帯の年収が強く影響するようになってきた。

  • もう一つ「病気・けが」を理由に非求職者になった人は02年10万人を上回った。
  •  如何ともしがたいけれど陸運業界の労働条件の厳しさ、を考えると、スーパー・コンビニ生活に慣れ親しみ、オンラインショップで居ながらにしてお取り寄せをしている便利さの影で、負の部分がこんな形で現れているのを実感する。

     もう一つ、経営者と労働者の意識の差にビックリする。まさに資本主義の原点を見る思いだ。資本(トラック・タクシーを買う金)をもった人が、買い手市場で替わりはいくらでもいるさ、と労働者をこき使う。投機的な原油の高騰に見舞われる中、さらに潰れるか、こき使うか、の瀬戸際に立たされそうだ。

     ベルリンの壁が崩壊したからなのか、はたまた一億総中流たったときの影響なのか、労働組合が機能しなくなって久しい。団結なんて昔の言葉、今流行は「自己責任」だ。さりとて本来的なユニオンの機能は今こそ必要になっているといえるんじゃないだろうか。

     一方ニートは団結すらできない。しかも学歴・年収がニートに最近強く影響していることを考えると、「13歳のハローワーク」も色あせて見える。

     実態を見ていないので何ともいえないが、テレビ・新聞を見る限り、国が号令を出すより、地域の人材を使って、顔が見える範囲で個人個人にあった方法で就職支援とか、労働問題相談とか、就業支援とかやるほうが実効的ではないだろうか。あ、労働問題のなんたるかもご存じない経営者の教育も忘れずに。

     国レベルのセフティネットは十分とはいえないまでもソコソコ整備されている。乱暴教育・就職に通じるミスマッチ問題だから、一人ひとりとはいかないまでも、きめの細かい対策はもはや、地域にしか、できない(少なくとも対応しきれない)と断言していい。ここで地域というのは、行政(教育委員会や労基署やハローワーク)限定ではもちろんない。

     なんとか特区を大いに活用して、例えば、葬式仏教に「おらおら、教育に力をいれないと宗教法人認可とりけすぞ」とか、逆に「少人数の無料中卒専門学校」とかつくったら一切の税はとらねえとか。それで、過疎化がすすむ地域に一人でも多く定住してくれたら、最初ぐらい無料がなんだっての。
     
     金もってる団塊の世代に安易になびかず、地域を明日の子どもたちのためにどういう風にするか、をかんがえろっつうんだ。おっといけない。言葉使いが乱暴になっちゃった。

     だいたい、子どもを大切にしない(甘やかすではない)国家はゆくゆく潰れる。ベビーブーム第二世代(つまり団塊ジュニア)時代にこういうことを考えなくちゃいけなかった。後の祭りだけど今ならなんとかなるという、希望はもちつつ。

     知恵と実行力は金はさほどいらないから、自分、友達、親、ひいては地域一体となって、なんとかしてはい上がって欲しい。これ本当の気持ちなんだ。自戒を込めて。

    参考blog:R30マーケティング社会時評のこれこれ

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    受信: 2005.04.15 00:24

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