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2005.04.05

またか、非科学的な発言。

農水省の次官発言。食品安全委員会の答申はなんだったのか。

道新の記事より

米牛肉輸入再開の基準 30カ月以下は困難 農水次官「安全確保できぬ」  2005/04/05 08:17 農水省の石原葵事務次官は四日の会見で、米国が生後三十カ月以下の牛肉の輸入再開を求めていることについて「現段階では受け入れ困難」と述べ、基準緩和は困難との見解を示した。
 政府は、牛海綿状脳症(BSE)汚染度が低いとされる二十カ月以下の牛に限って輸入再開する方向で調整しているが、米国は部分的解禁では不十分として対日圧力を強めている。
 石原氏は「国内では生後二十一カ月、二十三カ月(の感染牛)が発見されている。これを整理しないと、消費者の安全、安心が確保されない」と述べ、食品安全委員会の科学的知見に基づいて対応する必要性を強調した。

 全頭検査は、月齢を限る検査より、リスクが目に見えるほど下がらないと答申の中で食品安全委員会は言っている。問題は、米国産牛肉の検査態勢だ。この時点で詳細は分からないが、以前のエントリーで触れたように牛肉文化を誇る米国だってBSE発生は怖いし、検査だってするだろう。

 何よりこの次官の発言で、問題なのは「消費者の安全、安心が確保されない。」として、あたかも農水省が安全、安心を国民にあたえるっていうような発言をしたことだ。ゼロリスク症候群を煽るような発言は控えてもらいたい。

 30カ月の可否についてだが、検査をした30カ月以下の米国産牛肉が仮にダメだったら、おそらく膨大な税金をつかって何のための調査をしたのか。しかも21カ月、23カ月の感染牛が発見されたというが、その牛肉は市場に出回らなかったはずだ。当然、そのための全頭検査だ。

 これを総合すると以下のように読める。

 ・全頭検査はやめにした(リスクがそれほど低下しないから)。
 ・20カ月の牛がそれだと検査対象から漏れる。
 ・ってことは20カ月以下の牛肉は輸入再開。
 ・米国は30カ月以下は検査の対象に入れている(ただし全頭検査ではない)。
 ・日本は国内の20カ月以上30カ月以下は検査すると言っている。
 ・実際21カ月、23カ月の感染牛は処分した。
 
 ・なぜ???

 答えはこの次官は米国産牛は30カ月以下の検査方法が承伏できないと言っているのと同じだ。科学的じゃなくて、極めてドメスティックな政治的な発言だろうとおもうがどうか。


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