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2005.04.23

ポスト「団塊の世代大量退職」(1)

NIKKEI NET 北海道版より。

 日本経済新聞社がまとめた新卒採用調査によると、道内企業の雇用戦略が大きく変わり始めた。製造業では王子製紙苫小牧工場(苫小牧市)が今春、8年ぶりに新卒採用を再開。新日本製鉄室蘭製鉄所(室蘭市)は今夏、30年ぶりとなる中途採用を実施する。団塊の世代の大量退職をにらみ技術承継などを円滑に進める狙いだ。一方、競争が激化している流通業では北雄ラッキーがパート社員の比率を8割近くに高める方針。ベンチャー企業は即戦力を重視した採用を加速する。

 あくまで北海道に限ってだが、事故が相次ぎ道運輸局から文書による指導を受けたJR北海道や一昨年の出光苫小牧のタンク火災は、あくまで原因の一つに過ぎないが、年長従業員から中堅従業員への技術移転がスムーズに行っていないことを裏付ける事件と個人的には、見ている。ひよっとしてJALも?

毎日新聞よりJR北海道の年齢構成を見ると

87年の民営化当時、1万3000人いた社員は現在、3分の2の約8700人。80年代半ばに採用を抑えたため、30代の社員が約600人と全体の7%に過ぎない。逆に50代は41%の3600人、40代は32%の2800人で、高齢化が進んでいる。

 年代構成のゆがみは景気の減速に伴って、悲惨なほど新規雇用凍結を引き起こした。あと2,3年で技能継承がなるかなぁ。

 団塊の世代はすぐ上の戦中世代の背中を見て育った部分がなきにしもあらず。だから誤解を恐れずにいえば、人に教えるのがヘタ。戦中世代なんてさておいて同時代で唯我独尊!こそが一方で新たな時代を生み出した面は否定できない。音楽とかね。しかし、音楽だって誰もが皆サザンやユーミンを聞いていた時代はとうの昔に過ぎ去っている。悲しいけど。今みんなが歌える歌はマツケンサンバっつうんじゃいくらなんでも恥ずかしい。そのなれの果てが着うたフルってことで。アルバムの地位はさがるってもんさ。
 
40代半ばまでは若いとき「新人類」と呼ばれてたんだっけ。団塊の世代はまずい「脱脂粉乳」で育って、一応僕たちよりひもじい暮らしを経験しているから、一般の人は「もったいない」って意識が強い。僕のオヤジは昭和ヒトケタで疎開派だったから、「銀シャリ」のありがたみがものすごく、よくお米は一粒残さずたべろと口を酸っぱくしていわれたのを思い出す。ただ、生まれてこの方「銀シャリ」しか食べてない僕らと「すいとん」を食べてた世代とは原体験が決定的に違う。

 「ウサギ追いしかの野山」の時代はすくなくとも僕の小学生あたりまでだ。そう住み続けている札幌も猛烈に都市化したからだ。都市化を否が応でも受け入れた(受け入れざるをえなかった)僕たちと原体験の違いは大きい。
 子どもの時を懐かしがるのもこの世代の特長だ。昔貧乏だったけど山を駆け森のざわめきを聞き川で遊んだその原体験へのあこがれが何を隠そう悪名高い「ゆとり教育」を生み出した。もっと生きる力を!詰め込み教育じゃなく総合的に物事を見る目を!等々。それ自体は悪くない。それを学校にお任せしたのが良くない。
 そう、団塊の世代は「息子は親の背中を見て育つ」ことを信じて、妻と学校に任せて会社人間に邁進した。自分の働く会社社会は「ゆとり」なんてないのに「ゆとり」幻想を植え付けられると信じた、いや無理矢理そう思いこんだといえば聞こえがいいが。学生運動にのめり込んでまっとうに学校をでていないにもかかわらず、ちゃんとたくましくいきてるのが(これ褒め言葉です。ほんとに)、この世代の特長なのだとすれば、子どもの学校に過度に依存するのもオカシイ。
 あくまでも、個人的感想だから、ね。

 でも、いくらなんでも新日鉄の中途採用30年ぶりってなんなの。

 結論でないままもう少しつづく。
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コメント

私がコンピュータ業界に入って20年が過ぎた。
今では「IT」といううさんくさい呼び名に成長してしまい、品質は落ちる一方にある。
Unixに洗礼を受けたせいか、入社直後に業界トップソフトウエア会社の
G氏をうとむ教育をされたせいかはわからないが、マッキントッシュ以降
なんら成長をみせない「パソコン」という道具箱に失望している。

ただ一方でこの虚言ただよう業界の恩恵を賜り続けているのも事実で、
自分は詐欺師まがいの商売に手を染めていると思ってしまうこともしばしばある。
SFで繰り広げられる理想的な世界とは似ても似つかない現状に
やりがいを失いつつも、日々の糧を稼ぐ手段として相変わらず空虚な創造を続けている。

幸運にも、調査研究を目的とした仕事に携われる機会が何度かあった。この時のみは、
未知のテクノロジーを追求できる喜びを得、経験に基づく個人的資産を築くことが出来た。
が、社会に対する貢献度は皆無に等しい。

パソコンがよちよち歩きの時から業界に携わってしまった私は
この業界の「団塊の世代」的存在になっている気がする。

未来よりも現状よりも過去の話が多くなり、その過去を懐かしみ現状と未来を憂慮する。
日常のニュースの悲惨さから逃げ出すようにただただ自分の歳月を消化する毎日に
不満もあるけど、楽観的快楽主義者の私はとどのつまり今が楽しければいいのである。
(といっても楽しいことばかりじゃ、もちろんないけど)

投稿: HTA | 2005.04.28 13:15

高田さんにトラックバックもらえるなんて、感激です。
しかも結論の曖昧なエントリーに対して。
僕も高田さんのエントリーにトラックバックして、とりあえず続きを考えてみたいと思います。

投稿: akiller | 2005.04.26 10:45

こんばんは。。何となく考えている方向が同じような気がしましたので、TBさせていただきました。

投稿: 高田昌幸 | 2005.04.26 01:47

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はっきりとは指摘できないけれど、何か、どこかで、大きく歯車が狂い始めているのではないか。。。本日4月25日に起きたJR西日本の福知山線での列車事故を見ていると、そんな気がしてくる。「根拠は何か?」と問われても、明確なものは示せないのだが。 ただ、例えば少し前に、事故や整備ミス、管制官の指示に従わなかったパイロットなど、日本航空の「安全管理」が大きなニュースになった。そこまでひどくなくても、全日空も同時期、類似のケースが何度かニュースになった。国土交通省のまとめでは、そうした事故等は昨年、200... [続きを読む]

受信: 2005.04.26 01:24

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