江別が華やかなりし頃もう一度。
「旧岡田倉庫」を文化施設に改修へ /毎日新聞
江別市は、JR江別駅周辺地区活性化推進事業として、千歳川近くにある石造りの歴史的建造物「旧岡田倉庫」(同市2の1)を、市民が芸術文化活動をする公共施設に改修する。1月に着工。7月に新しい文化施設として完成する予定だ。
旧岡田倉庫は1897(明治30)年、雑穀商の故岡田伊太郎氏が建てた。岡田家が1999年に建物と土地を市に寄贈し、市が「旧岡田倉庫活用民間運営協議会」を結成し、活用方法を検討してきた。石造りの歴史的建造物は演劇、音楽などの公演やイベント会場に生まれ変わる。
04年末、道の「地域創造アトリエ」整備事業に指定された。【小崎学】
2月15日朝刊
ずいぶんと前に、仕事で煉瓦で有名な江別市に行き、ハァとため息をついたモノだ。衰退する都市(決して江別市民が悪い訳じゃないので誤解なきよう。)のモデルとしてぴったりとはまったからである。
江別市は札幌の隣町。札幌市へ通勤する市民の足、JRの主要駅が3つある。大麻(たいまと呼ばないでね。おおあさ)、野幌、そして江別だ。
まず大麻は昭和39年に初の道営住宅がつくられ、幹線道路に背を向けた商店街が特徴的である。当時はにぎわっただろうなぁ。高度成長真っ盛りだもんな。ところが今はインナーシティともいうべき問題に悩まされている。要するにつくったときは同年代でも一斉に高齢化しちゃって、コミュニティが成立しなくなっている。国道12号沿線は酪農大学のキャンパスが美しくても妙に悲しい。
続いて野幌。ここは市役所もあるし商店街もあるしで街の中心の様相を呈している。ところが駅前は古くからの商店街・飲屋街、反対側は新市街地で高層マンションが林立する風景。踏切は当然混むが新市街地の住民は商店街には来ない。国道12号沿いの大型店でせっせとお買い物だ。
それでも江別駅前の寂れた感じには負けるであろう。市民が「シャッター街」と自嘲気味に言う江別駅は、かつてはそばを流れる石狩川の舟運が盛んだった頃、王子製紙が木材を確保するためここに工場を造り、街がいきおい発展した。大地主が所有するこの商店街は、所有と経営が分離する理想的なモデルだが、地主が保守的で周辺人口がいなけりゃ寂れるわけだ。現在では全道の窯元があつまる「えべつやきもの市」の開場としてけっこう有名だ。
実を言えば私のバンド“夷”も昨年江別駅の界隈にある石狩川花火大会にでる予定だったが、私の脳出血でオジャンになった。
話はそれたが、ホールや病院、公民館など、いわゆるハコものは、大麻、野幌、江別と3つにサービスしなくちゃならないし、10万そこそこの人口じゃ不効率なことこの上ない。80年代にはいって札幌市も滲みだしの市街地が江別市大麻まで迫ってきて、時系列がバラバラなフリンジ問題を呈している、なんとも悲しいというか、都市計画的には興味深いまちだ。
まえふりが長くなったが、江別駅前にあるのが、旧岡田倉庫である。もともと高学歴な人が多い江別でジャズファンが結構多いのだが、大麻のブラウニーという老舗のライブハウスもある。またここでも地域主義というなかれ。
「しかし、新しい小さなことは、実際的効用よりも審美的評価といった理由から大事に育てなければ、周囲の状況に打ち消されてしまう」とはジェーン・ジェイコブスの言葉。大いに結構。
ところで、北海道遺産の第2弾が発表されたが、選ばれた後が問題であるのは言うまでもない。
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