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2005.01.31

消費者の時代は来るか。

president3松井証券の松井道夫社長が2004年初頭に語った言葉が目を引いた。

  「2003年の日本市場全体の売買金額は2002年比100兆円増の約500兆円。この500兆円のうちネット投資家が80兆円を占める。ネット投資家の2002年の売買金額は30兆円であり、2003年の増加分のほとんどがネット投資家によるものだ。
 韓国では、時価総額が約30兆円と日本の10分の1にもかかわらず個人投資家のネット取引が急増し、ネット取引による売買金額は年間200兆円に達している。今後、日本も韓国化してくることは必至であり、売買金額はネット投資家だけで300〜400兆円に増大していくと見ている。」

 ネット取引について語ったものだが、個人投資家は確実に増加していると言えそうだ。韓国では、その実というか、当然というか、ネットを利用した詐欺、ウィルス被害が日本の比じゃないと聞く。

 ちなみに私自身は株取引はしていない。思えば1990年ごろ例のNTT株が出た頃、個人投資家がもてはやされたが、大多数は、株価の上げ下げにばかりこだわって、企業の財務もビジネスもロクに調べもしない素人投資家が多かったように思う。あれから15年たって何が変わったのだろう。

本当に個人投資家はたまた消費者は自分の大事なお金にシビアになったのだろうか。

 翻って今回の海老沢会長の辞任劇。受信料の不払いがとまらないことの責任を取ったと言われている。ちなみに私は口座振替にしており、完全に出遅れて今も月々払っている(笑)。

 会長以下3人の幹部が辞任したからって、受信料は大半はもどってこないだろう。払わないと決めたら、第一いちいち金融機関までいって再手続きなんて面倒だし、誰もNHKの改革(やったとして)とそれに見合うコストがよくわからない。そうして沈黙の消費者(個人投資家と言い換えてもいい)をナメたツケがまわってきた。

 改革するとすれば、法的なことはわからないけど、NHK自体、特定目的会社(つまり持ち株会社)と現場の報道機関に分社化または厳密に別組織化せねばならないだろう。この前の日曜日の特番でも「有識者懇談会」程度におわっているんだから、ま、そんな気はないってことね。橋本元一さん。

  はたまた、三菱自工がまたまたやってくれるなぁ。 とおもえば、今度はPSPでひと騒動。「それがPSPの仕様だ」と久多良木SCE社長。威勢はいいが、PS,PS2のように果たしていくか、結果が物語るまで待とう。

  また翻って、今度は市町村合併。行政・議会は何とかだましだまし通せても、市民はNOという例が増えてきた。この原因の一つに市町村議会があることを指摘したい。市町村合併を実施することによって、実は議員が損得勘定に一番シビアなのだ。

 それだからこそ、総務省は議員定数の特例措置を講じた。要は市町村議員は誰の方を見てるかが一目瞭然。それが市町村合併をきっかけに住民投票における合併反対、ねじれ現象につながったのではないか。簡単に言えば、議会が基本として、住民を代表していないのでは、という疑問だ。

 誤解を避けるためにいっておくと、私は市町村合併推進派ではない。諸外国の例をみると、日本より市町村がずっと多い例はいくらでもある。要はやり方でどうにでもなる。市町村議会は、合併に反対か賛成かだけでなく、目下の財政危機にどう対処するか、住民サービスをどう担保するか、提案する義務があるのではないか。

 住民参加がまがりなりにも浸透した原因は、うがった見方になるが議会に原因があるのではないか。市町村のホームページをみると、議会の議事録さえ公開していない、広報にすら載せていない所が多い。
 市町村議会といえば、昔ながらの建設代表、農家代表、福祉代表、商店街代表、あとは消費者代表(共産党が多し)で占められているのがで主に建設代表と農家代表が声が大きく、具体の玉を陳情しているのが実情。で、結果はごらんのとおり、だれも利用しないホールや農道空港がバンバンできた。その結果の地方債は、700兆円以上あってまだ増えている。金利は一時間あたり10億円って、この前TVタックルで聞いた!

 まだまだ、本格的な消費者の時代は、当分来ないだろう。ただし、何かが変わってくる兆しもちらほら見える。それは厳しい競争にさらされている企業の方だ。消費者をなめて、見誤ると企業なら業績悪化につながるか、最悪の場合、大企業であろうとつぶれる例がちらほら見えてきたからだ。

 その点、国立大学に競争原理を導入した独立法人化はいい例でウォッチしていく価値はあろう。しかしおおかたの独法は寡占状態だ。天下り先の衣を変えただけである。日本道路公団の民営化も地方では意味があるのか、聞いてみたい。

 社会保険庁が廃止の方向がきまりそうだとはいえ、ホットするのはまだ早い。国・地方自治体は、知らないうちにそのまま国民につけがまわってくる。消費者の視点で見ると全然といっていいほど、だめだ。本来、こういう所にこそ、目を光らせないとダメなんだが(自戒を込めて)。雑ぱくながらこれで筆を置かせて頂きます。


追記
参考:国立大学の独立行政法人化について:「国立大学法人化は当然のことだ」:極東ブログ


 

 
 
 

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コメント

■韓国は、ITから海苔まで、「戦略的」ですよね。
そのマンガっぽさが、図式化して説明もしやすいのかも。
でも、同時に韓国から見れば日本が「戦略的」に見えているのでしょうね。
面白いのは映画『オールド・ボーイ』の成功。ヨン様以上に深層での交流は深まっているのでしょうね。

■フィリップ・ジョンソンは、ル・コルビュジェとミース・ファン・デル・ローエの二大巨頭で説明が終了しそうになった「20世紀建築」を最後の最後で、うっちゃり(?)で自分の方に引っ張った・と、私は思います。
シロウトの考察ですが、『共犯新聞』1面に少し書いて見ました。いかがでしょう?
まぁ、ここでもニューヨークへのオマージュが根にあるんですがね。

投稿: 久保AB-ST元宏 | 2005.02.05 09:21

ニューヨークでなくて韓国を例にだしたところがミソ。自己責任では、アチラの方が上かも。韓国はご存じの通り、ネット大国(?)で
オンラインゲームはもとより、オンライン出会い系で売春まで。
本で読んだところによると、一部の企業では40歳過ぎたらリストラの嵐だそうで(ま、日本もそうですが)、30歳の社長がごろごろいるらしいです。

フィリップ・ジョンソンか。あまり書けないけどトライしてみようかな。どうせモダニズム第二世代・あるいはポストモダン第一世代の死に思う、てなタイトルのおもしろくない、しかも突っ込みどころ満載のモノになりそうだなー。

投稿: akiller | 2005.02.04 11:37

■なるへそー。
でも松井ちゃんの意見は、ニューヨーク・スタイルへの「憧れ」と「幻想」も混在しておりませんか?

■ところで、フィリップ・ジョンソン Philip Johnsonが死にましたね。
私の蔵書、磯崎新『建築の地層』(1979年)では、「現代のトリックスター」と論じられていたなぁ。
MoMAのキュレーターが勉強しなおして、実作者になる・なぁーんて、ある意味、「ニューヨーク・スタイル」の脱構築(?)であると感じていたんですが、akiller博士の追悼文も、ここのblogで読んでみたいっス。と、リクエストでした。

http://www.masslogue.com/archives/2005/01/29_0301.html

投稿: 久保AB-ST元宏 | 2005.02.02 21:28

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