ニートは便利な言葉。だがちょっと待てよ。
日本語は四文字熟語とか横文字で言い換えすると真の意味がオブラートに包まれるまことに便利な言語だ。まさに言霊が宿っている。
恒久減税をやめる=増税する
援助交際する=売春する
パラサイトシングル=成人後も親と同居する独身者。別名家事手伝い、引きこもり等々の総称。
ニート=就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人、つまり多くの企業で使えないやつ。
などなど
ま、「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」自体に恨みはないが、R30さんの所にも書いてあったけど「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」はカジテツ、主婦とかと一緒にフリーライダー(おっとまた言い換えしてしまった)税金もしくは公共財のただ乗りという解釈がある。マクロ経済的にいえば社会的コスト要因に入ることは間違いない。
また「成人後も親と同居する独身者」の頃盛んに議論されていたが、「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」は親の面倒になっている。
親の収入で喰っているかたまには短期のパートでお小遣いを得ている、というのが大半の「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」に言えるだろう。それだけ我が国が物質的に豊かになった証でもある。但し、団塊の世代が大量に退職する中で「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」も経済的に困窮するといわれている。
「就業、就学、職業訓練のいずれもしていない人」は「企業が求める人材・人物像」と「自分ができることのミスマッチ」から生まれた。 「自分ができること」というのがくせ者だ。
もともと70年代から80年代初頭の右肩上がりの時代、企業が求める人材はがむしゃらにやるだけの体力が一番だった。知力は二の次というところがおおかた当たらずとも遠からずだろう。あとは、学歴・部活(それも体育会系)というところが関の山。明るくて快活ならば申し分ない、と言うところだろう。
「君は本社勤務を希望しているようだが北海道支店に突如転勤を告げられたらどうするね。」
「はい、どこでも自分の役目は果たせます。」
「君ぃ、なかなか元気あるねぇ。」
・・・・・とかいう会話が、まじで(笑)人事担当者と学生の間で交わされてた記憶のある人も多いと思う。
大学卒でも誰か彼か拾ってくれたし、元来余計な思想をもたれたら困る。純粋培養でなければ就職したあとが困る。「企業の人間関係に慣れる」「企業のやり方に慣れる」「終身雇用のため理不尽な仕打ちにも慣れる」そうやって君の親たちは頑張ってきたのだ。
しかし時代は予想通り変わった(時代というのも便利な言葉でなんでも時代のせいにしたがるなかなか責任転嫁的でこまったもんだ。)。企業は即戦力を求めてより具体的な人材増をなげかける、訳のわかんない能力開発なんてコストかけてる時間も金もない。まして今更終身雇用神話も崩れ去った。
大学生でも専門学校に通う人、就職戦線は大学2、3年で始まるし、3,40社試験を受けて落ちた人はざら、だ。
「13歳のハローワーク」も売れに売れた。
アマゾンのレビューを見ていると「好きな仕事を見つける」考え方は肯定・否定のどちらもいるようだ。
肯定派は「もっと若いときにこの本を読みたかった。」という声に代表されるように、好きな仕事についていないか、もしくは、自分の仕事を客観的に見て本当に好きなんだろうかという自問をもっているようだ。
否定派は村上龍の主観的にきめつける文章に、辟易している人・記述の間違いを上げている人が大半で、本来書いてある「好きな仕事ならば辛いことも耐えられる。」という基調を占める考え方に異を唱える人はそういない。
自衛のため自分で職業について考えるということに間違いはないだろう。それが幼いときから訓練もしくは学習する機会がないのが実は問題だ。繁栄を謳歌した(?)団塊の世代の村上龍からいわれるというところに頭にくるという人がいても不思議ではない。
私はニートという言葉でカテゴライズすると見えなくなることも多いんだと思う。マクロの理論でわかった気になっても、向こう10年を考えると、ミクロな問題-個別の考えてみたら実は根深い問題-があるとおもうからである。
それは「子どもは平等にあつかえ」といいながら我先に子どもを塾通いさせる親たち、職業に貴賤はなしといいながら自分の子どもは有名大学に通わせる親たち、等々、親の世代と子の世代双方の価値観が時代とともに分離してしまっていることだろうと思う。それだから基本的に親子の問題からスタートさせなければ問題は永遠に解決しないと思う。マクロなんか評論家に任せてさ。まさに国に何とかしてもらおうってのはもっての他。
尊敬する故青木雄二の「ナニワ金融道」で、妙に心に残っている科白がある。「人間はな。どんなことにも慣れるんや。」 つまりどんな不遇な境遇に立たされても、ある一定期間その場から抜け出せないとわかるとあきらめるということと、僕はそう読んだ。
「慣れる」方向を見失った人にはこの言葉の意味は深いとおもうんだけどなぁ。
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コメント
TBありがとうございます。
「慣れる」という言葉にもいい意味と悪い意味がありますね。自分としては現状に合わせつつも志は失わない、と前向きな姿勢でいたいのですが。
投稿: tokkey_0524zet | 2005.04.14 16:33
akillerさんこんにちは。トラバありがとうございます。
より歴史的な視点で見られていますね~。
勉強になります。
こんどまた折をみてトラバさせてください^^
投稿: マッキー | 2004.12.23 01:56
トラックバックにコメントありがとうございます。
せっかくなので、もうちょっと考えて見ました。
長文ですいません。
働いたことないので鍛えないと、という所は、まだ考えてないですし、ずっとアイデアが出ないかもしれないです。アイデアが出れば書きます。
投稿: Colorful | 2004.12.22 12:36