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2004.07.01

健全な青少年?

『不健全図書』指定のきわどさ/東京新聞

「著しく性的感情を刺激し、青少年の健全な成長を阻害するおそれがある」という言葉に思わず笑ってしまった。「著しく性的感情を刺激し、オヤジたちの性的モラルを低下させるおそれがある」んじゃないの?

しかし、またも標的は「出版」である。週刊ポストや週刊現代はあまり読まないけど、ヘアヌードはもうすでに旬をすぎてるし、だいたいあの程度でねぇ。
 だいたいが「青少年」はもっと進んでいてコンビニの雑誌コーナーで不健全になるとは思えないけれど、あの手のオヤジ系週刊誌が「ビニ本」になったら、かえってオヤジには扇情をあおって売れるかも知れないね。

 ・・・なんてことを思っていたら、週刊ポストはヘアヌードを載せないことにしたらしい。
「原点に戻りたい」なんて言ってるけど、たぶん、都の条例への対策だと思います。
 ちなみに、青少年は、一般的に青少年保護条例では小学生から18歳まで、勤労青少年では、30歳まで、ついでに青年会議所では、「青年」は40歳までだ。ははは。ぼくはついに青年じゃなくなっちゃった。(泣)

 そんなニュースでつい連想してしまったのだが、二月ほどまえ、小学校五年の甥っ子を温泉につれて行ったとき、ロビーでビールを飲みながらくつろいでいたら、目の前のでかいテレビでアブグレイブをやっていた。あの映像は、テレビで繰り返し繰り返し時間もシチュエーションも関係なくたれ流れしにしていたけど、正直、「あれって何?」って聞かれたらどうしようと思ったよ。説明不可能。ゲームコーナーにむりやり連れて行った。

 ああいうのを例えばテレビニュースや討論番組のタイトルバックとかで無説明で象徴的につかうのは、全く無節操だと思う。

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コメント

■メディアをめぐる問題は、コミュニケーションの問題ですねぇ。
下記のようなことを『共犯新聞』ゲストブックに書きました。

>新聞の一面を飾っている出来事も読む人によって色々な捉えかたが出来ますよね。

■黒澤明の映画『羅生門』的史観(?)ですね。私もそう思います。
さらに、加えて言えば、人間は「過去」や「社会」を理解しようと努める時に、チャート化するように「物語」を利用する方法を持っているのであると思います。
たとえば、『なんとかカレー殺人事件』の容疑者がミキ・ハウスの服を着ていたり、保険金のプロであったり、そーゆー点の情報を「物語」の立体にして理解のためのマシンにします。
その「物語」を構築する時に、欠損した化石の部分を空想で修正するかのように、情報の点と点の間をフィクションで埋めようとする習性があります。
んで、もちろんこの時のフィクションには罪なものがあるばかりではなく、むしろ情報の点以上に「過去」や「社会」の本質を浮かび上がらせるものもあります。
そんな優れたフィクションを点の間に想像できる才能を持っている職業を、「歴史家」と呼ぶのでしょう。
さらにそれにエンターテイメントの視点で補助線を引く才能を持っている職業を、「小説家」とか「脚本家」と呼ぶのです。
■歴史家と言えば、アラブ史の専門家の山内昌之(1947年生まれ)は優れた仕事をしてきましたが、最近の世界情勢が彼の説明する見えない補助線に耳を傾けているようです。
たとえば近作の『帝国と国民』(岩波書店)では、イラク戦争は、多民族を文化や倫理の強い一体性でもって統合していたオスマン帝国の解体・崩壊プロセスがいまだ完了していない表れと見ています。さらに、アラブ世界の生存と繁栄には、古典的帝国の崩壊後に生まれた人工的なアラブ諸国家の統合とその強調にもとづく新しい<帝国>の形成が必要であると考察しています。
帝国主義=悪と学んできた私にとっては新鮮な「史観」でしたが、「読む人によって色々な捉えかたが出来」るからこそ、人間は意見交換が必要な動物なんですね。
つまり、人間は「物語」の力でお互いを理解しようと努め、同時に、「物語」が作った理解の誤差が誤解を生むんですなぁーこれが。他の動物にはこんなメンドウな才能は無いでしょうね。

■同じメディアでも、下記のように派生する場合もあります。
これも、『共犯新聞』ゲストブックへの書き込みです。
この人は元リザードのメンバーとバンドをやっている頭脳警察周辺の人です。
これを、「煽動」と「誘導」ととるか、どーかはイデオロギーの問題になるのでしょうか?

usagi - 04/07/04 22:28:03
ホームページアドレス:http://www8.ocn.ne.jp/~cambrian/

コメント:
7月2日にあのイラク人質事件の際、解放に向けて活動した人達の記録本出ました~。印税収入は全てイラク支援に当てられます。みなさ~~ん、買ってくださーい!または図書館へのリクエストお願いしまーす!! 『イラク「人質」事件と自己責任論-私たちはこう動いた・こう考える』  佐藤真紀・伊藤和子 編 / 本体価格:\1,200 A5版 192頁 大月書店 よろしくで~~す! http://www.otsukishoten.co.jp/Search/Detail2.asp?ID=2985

投稿: 久保AB-ST元宏 | 2004.07.05 17:28

■問題は「隠蔽」と「自粛」ですよね。
そうですねー。
「煽動」と「誘導」も問題です。

投稿: akiller | 2004.07.02 20:05

■先日、12歳の息子と一緒に下記の演劇を観てきました。
ついでに私の稚拙な感想文も紹介いたします。

演劇『謎の変奏曲』
原作;エリック=エマニュエル・シュミット
演出;宮田慶子
出演;杉浦直樹、沢田研二
▲演劇とは物語を楽しむよりも、俳優の「芸」
を味わうジャンルであると思う。その意味では
短調な直情式演技の杉浦よりも、ユーモアを
交えつつ肉体の動きに工夫のあった沢田の
「芸」が上回っていた。又、脚本はフランスの
現役作家であり、翻訳調のセリフは気になる
が、知的なゲームを盛り上げる。重くて暗い
物語なのだが、最も暗くなる瞬間をユーモア
に転換する演出と「芸」はこの作品の特徴。
どんどん物語が暗くなるので、どんな方法で
ハッピー・エンドにするのか心配になったが、
結局、終わりは「幸福」ではなく「希望」であ
った。その終り方が現代的であり、感心した。

■作中に、ひんぱんに「セックス」という言葉が出てきました。
実際、ストーリーの根幹に関わる重要なモチーフです。
12歳の少年にそれがどこまで分るかは疑問ですが、本人は作品に満足していたようです。

■問題は「隠蔽」と「自粛」ですよね。
つまり、「情報操作」ですね。
「隠蔽」と「自粛」のまったく逆の情況に、同レベルのイラダチが生ずるのですから、「情報」の前後左右には、「不安」がとりまきながらバランスを作っているんですね。

投稿: 久保AB-ST元宏 | 2004.07.02 11:48

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